俺が小2の時の話。
俺は病例が珍しい高血圧病にかかっていた。
何回も血取られて、薬も飲んで、消防の俺にはつらかった。
でも、かあちゃんは家から2〜3時間かけて毎日お見舞いに来てくれた。
ある日俺は夜中にどうしても母ちゃんに会いたくなった
が、俺は手術後数日だったので病室から出るのは禁止されていた
俺は何とか夜勤中の看護師(その時は確か眼鏡の男しかいなかった)がいる
ステーションをほふく前進でくぐり抜け、(そのころはまだ
ケータイは普及していなかった)売店の横にあった公衆電話にたどり着いた。
カードを入れ、家の電話番号を押しているころにはもう半泣きだった。
母)もしもし…え!?あんた●●ね!?こげん時間にどがんしたと!?
俺)…母ちゃん…帰りたか…f58stf(泣いてて何言ってるかワカンネ)
しかし母にはとりあえず寂しいことだけは伝わったらしく、俺を優しく部屋へ帰るようになだめた
で、それはそこで終わったんだけど、最近テレビ見てて死んだ息子と交信するとか何とかいう番組を見てたとき、いきなり母がしゃべりはじめた。
俺から電話があったあの時、母ちゃんも泣いたらしい。
俺はそこそこ元気になっていたが、術後数日は安心できないということで死ぬほど心配だったらしい。そのときに俺が電話したもんだから、部屋に戻れ!と怒る前に俺の声がしっかりしていて、安心したんだと。
俺はその話を聞いた直後は恥ずかしいので「そうだったっけ」みたいな感じで流したが、その日寝る前にベッドで声我慢して泣いた。
いまはもうあらから何年もたって、病気も直ったが、あのときの電話越しに聞こえた優しい母ちゃんの声は一生忘れん。