■お気に入りブログ等の最新情報■

2010年08月31日

ゴキブリ戦士

522 名無しさんは見た!@放送中は実況板で [sage] Date:2010/08/30(月) 13:34:33 ID:b8fo930G0

(略)ぼくはゴキブリが一匹ずつ死ぬたびに、世の中が少しずつ清潔になってゆく
ような気がして、何かいいことをしたという満足感にひたる。
時には一度に五匹位やっつけることもあるが、そういう時は、悪人をやっつけた
スーパーマンの気持ちが分かるような気がする。
意味のない義務感と、ゴキブリ退治係という義務感が、ぼくをゴキブリ戦士にして
しまったのだろう。ぼくは夜、散歩中にさえも、町のゴキブリを発見し、一夜に
一匹か二匹は殺す。よくブロック塀をはっていることがあるが、その時は、下駄で
一撃のもとに退治する。ぼくがこうかくと、町中ゴキブリだらけのようにみえるが、
そういうわけではない。普通の人にはみえないゴキブリでも、早く発見してしまうのだ。
即ち、知らないうちにゴキブリ殺しのプロになってしまっているらしい。
やはりゴキブリ退治が面白くなってきたのは、噴霧器のようなものでふきかけると
必ずゴキブリがやられる薬品が発明されてからで、それまではそれほど熱心ではなかった。
西部劇で主人公がピストルをぶっぱなすと必ず悪人がやられるように、ゴキブリに
一撃を加えると、ゴキブリが必ずやられるのだ。
その面白さが、ぼくをいつしかゴキブリ戦士にしたてたのだろう。
誰も知らないけども、ぼくはゴキブリ撃滅戦士なのだ。六十歳になって初めて漫画の
主人公の気持ちが分かってきたような気がする。

ゴキブリ戦士 水木しげる「中央公論」1983年10月号




スポンサーリンク

【笑い6の最新記事】
2010年08月31日16:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 笑い6 はてなブックマーク - ゴキブリ戦士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

コメントを書く
名前:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
@をかしのおと のページアクセスランキング(過去1か月)
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。