大学に、自転車で通学している男がいました。
彼は、飲み会でビールと日本酒と焼酎をたっぷり飲み、
愛用の自転車で気持ちよく家路についていました。
彼が住んでいたのは、日本海に面した地方都市。
町の中心部から2`ほど離れた彼の自宅周辺は、
今でものどかな田園風景が広がる、ぶっちゃけイナカでした。
普段の彼は、真面目で大人しく、勉強のできる、
絵に描いたような優等生タイプ。
ところが、誰一人いない静かな夜道を自転車で走っていると、
彼の中に、妙な衝動が生まれてきたそうです。
何か、変態的なことをしてみたい、と。
これまで真面目一筋に生きてきた自分だが、今日ぐらい、
人生の記念になるような馬鹿をやってみたい。
誰にも見られなくていい、いや、むしろ誰にも見られないほうがいい。
自分の中で、生涯の記念になるような馬鹿を、こっそり敢行したいと……。
好都合なことに、自転車のカゴには、その日の飲み会の出し物で
強制的に使わされた、マスク(覆面レスラーがかぶっているような、
派手な彩色で顔全体がスッポリ隠れるもの)がありました。
それをかぶり、おもむろにパンツだけ残し、着衣を全て脱ぎます。
気分はすっかり覆面レスラーだったそうです。
覆面パンツの状態で、自転車に再度またがって走り出すと、
酒で火照った全身に冷たすぎるほどの夜風がビシビシ当たり、
すぐに体がブルブル震えだします。
しかし、持ち前の几帳面さが妙な方向に発揮され、
「せっかくやると決めたんだから、俺はこのまま家までたどり着いてみせる!」
と、彼は意地になって自転車を急加速させました。
ところが、それが良くなかったのでしょう。
寒さのあまり、「ハックション!」と大きなクシャミをしたところで、
彼の意識は途切れました。
次に、彼が目を覚ましたのは、病院のベッドの中でした。
一連の流れを箇条書きにすると、
1 自転車で急加速
2 クシャミしたはずみで転倒
3 酔った状態で急に動いたための、軽い急性アル中
4 たまたま通りかかった人が、「変なのが倒れてる」と
警察・救急に通報
5 急性アル中と打撲、全身擦過傷などの処置のため、1日入院
6 病床で警察に事情聴取、大学関係者、家族・友人にも連絡入る
7 退院して帰宅 ←今ココ
こんな彼氏を、どうしてやりましょうか
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