499 :わんにゃん@名無しさん:2005/04/07(木) 07:45:39 ID:JmMHUWur
11年前の2月、何も無い湖の駐車場でガリガリの猫が寄ってきた。
よろよろと俺たちの前に来るとペタンと腹をつけて座った。
動物に無関心だった俺は「キタねー猫だな」と思っただけで、他に何とも思わなかった。
猫を飼っていた彼女がその猫を撫でながら言った。
「こんな所にいたら病気で死んじゃうね」
単細胞の若者だった俺は頭にきた。
「何、こいつ病気なのか?死ぬと分かってて放っておくのは殺すのと一緒だろ!
何言ってんだオメー」
ドライブは中止。そのまま膝の上に乗っけて車を運転して帰った。
顔は目ヤニだらけ、鼻水で鼻はガビガビ、尻から出てきた回虫が俺のズボンの上を這っていた。
くしゃみで車のドアはベトベト、コホコホ咳をして、痰でゴロゴロいっていた。
「どうするの、その子?」
「治るまで俺が飼う」
「じゃあ名前は?」
「うーん…痰が詰まってるから…痰助」
「変な名前」
「うるせー」
獣医に寄って虫下しと風邪の薬などを貰って帰った
風呂場で綺麗に洗って、とりあえずシシャモとちくわを食べさせた、腹がカチカチになるまでがっついていた。
ペットは駄目なマンションだし、治って暖かくなったら逃がすつもりだったが、1週間で方針を変えた。
あっという間にまるまると太り、誰が見ても目を細めるような人懐っこい顔になり、夕方になると俺の帰りを玄関に座って待つようになった。
もともと飼い猫だったようで、トイレは最初からできた。車に乗るのが好きな変な猫だった。
人間も同じだろうが、食べ物で苦労したせいか、すごい食いしん坊だった。
冷蔵庫が開く度にダッシュで駆けつけ、何もくれないと分かると、わざと歩くのに邪魔な所に寝そべって俺に抗議した。
かつては歴戦のツワモノだったようで、耳は食いちぎられて欠け、しっぽは折れたまま曲がり、ケガの跡のハゲがあちこちにあった。
500 :わんにゃん@名無しさん:2005/04/07(木) 07:46:54 ID:JmMHUWur
当時は分からなかったが、そうとう歳をとった猫だった
歯が何本も抜けていて、筋肉も細かった、一日中じっとしていた、食べる時以外に走ることはなかった。
ちょうど一年後、俺は痰助の誕生日を勝手に決め、仕事帰りに誕生日プレゼントとして一個千円のカニ缶を買って帰った。
普段は脇目も振らずに食べる痰助が、その日は一口食べるごとに俺の顔をじっと見ていた。
「なんだよ、俺でも食った事ないんだぞ。早く食わないと俺が食っちまうぞ」
いつもどおり缶の底がピカピカに光るまで食べたのだが、無理をして食べているように見えた。
誕生日の二,三日後、食欲が無く朝からぐったりしているので、いつもの獣医に連れて行った。
検査の結果、腎臓がかなり悪い事が分かり、即日入院となった。
先生が抱き上げようとすると、必死に俺の肩に登ろうとした。
先生に抱かれて診察室の奥の部屋に行くとき、ガラスのドア越しに見えなくなるまで俺をじっと見続けていた。
あのときの哀しい眼差しを、俺は生涯忘れる事はないだろう。
雪のちらつく朝、痩せた体に一輪の花を乗せて、痰助は大好きな車で俺と一緒にうちに帰った。
大工の弟に頼んで作った小さな棺に俺の写真と大好物だったちくわを入れて、痰助に出会った湖の桜の木の下に埋めた。
今となれば分かる。
湖からの帰り道、あれは痰が詰まっていたのではなく、嬉しかったんだと。
今日も壁に掛かったコロコロのたんすけが行儀良く座って俺を見ている。
お前がいなくなって十年経った今でも寂しいけど、それは俺の勝手だから我慢するよ。
変な名前付けて悪かったな、たんすけ、
でも今うちにいるお前の後輩も変な名前だから、勘弁しろよ。
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2006年07月29日
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urmzz
Excerpt: たまに来ますのでよろしくお願いします。
Weblog: urmzz
Tracked: 2006-10-25 09:34
rlzsj
Excerpt: たまに来ますのでよろしくお願いします。
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Tracked: 2006-10-25 21:28
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先日豪雨の中
びしょ濡れの子猫が膝にのってきた
仕事があったのでそのままおいてきた。
いないの。
もういないの。
ちょっとつらいの。
が蟹缶は食わせないことにした
一切れふた切れなら大丈夫だったろうな・・・・
ぬこ超カワイソス…
消化不良は起こすかもしれないが、腎臓が悪くなるような食べ物じゃない。
塩分は分からんが、高いカニ缶って特に塩とか入っていないような。
ネギ類やチョコレートは、リアルに毒だけどな。
普通に悲しいじゃないか…
いないのか、もう(´;ω;`)
人間の食べ物は、人間にちょうど良いように成分を調整してある。だから、猫にはキャットフードを与えましょう。
湖からの帰り道、あれは痰が詰まっていたのではなく、嬉しかったんだと。 」
構成としてここに落ちるのが巧い。カニ食べさせちゃダメ云々はちょっとオリジナリティを出そうとして勉強不足な部分が出てしまったか。
佳作。
最初はそれがわからず、手を出したら母猫が戻ってこないと思い
ベランダでミーミー泣いてるのを、必死で近づかないように我慢。
丸一日泣き続けられ、ついに耐え切れなくなった翌日の夜に
覗きにいったら、3匹兄弟のうち1匹だけが生き残っていた。
慌てて家の中に連れ込み、すっかり冷えた身体をタオルで拭いて
夜やってる獣医を探して駆け込む。
90グラムのちっこい身体で、ミルクすらもらえずに24時間。
よく持ちこたえたものだ。
寝床を作り、温度を保ち、数時間に一度起きてミルクをやり、
100円ショップで買った材料でケージを作り・・・・
はや一年。りっぱに育ちました。
もっと早く声に負けてたら、兄弟も救えたかもしれないけど。
一匹だけでも助かってよかった。
でもさー
あんまり懐いてないのよ。構ってるとすぐ怒る。
何かというと警戒態勢になる。
机の上のもの落っことし、まずい事したと思うらしく別の部屋に
逃げて、おいおいと思って追いかけたら逆切れして威嚇したし。
あのな、お前を必死で育てた相手にそれはなかろうよ。
うーむ猫は難しいのう。
俺だったら拾わない
少し手のひらにのせてやったら、ニオイだけ嗅いでから、フンと鼻を鳴らして逃げた。
「折角やったのに、贅沢なやつだ!」
なんて言っていたんだが、ここのコメント見て、食わなくて本当によかったと思った。
ちくわも塩分強すぎるし。
後輩猫ちゃんには、ちゃんとした猫用のゴハンを与えてて欲しいな。
この人が殺したなんて言わないけど、でもせっかく病院にも
連れて行ってたんなら、もう少し勉強して欲しかったって思う。
飼ってる生き物は、人が与える物しか食べられないんだしさ。
かつをぶしもダメなんだかんねっ( ゚Д゚)